Adobe Campaign Classic」にクリティカル脆弱性7件、CVSS10.0が3件 — 直前の修正版も対象、即時アップデート必須


はじめに

Adobeは2026年8月3日、マーケティング自動化ツール「Adobe Campaign Classic(ACC)」に深刻な脆弱性が複数存在することを公表し、緊急セキュリティアップデート(APSB26-120)をリリースしました。7件中3件がCVSSスコア最高値10.0と評価されており、特に注目すべき点は7月29日にリリースされた直前の修正版(ビルド9398)も本脆弱性の影響を受けるという点です。オンプレミス・ハイブリッド展開環境を利用する情シス担当者は速やかなアップデート確認が必要です。


1. 何が起きたか

Adobeは2026年8月3日付でセキュリティアドバイザリ「APSB26-120」を公開し、Adobe Campaign Classicの深刻な脆弱性7件に対処する緊急アップデートを配布しました。

注目すべき点は、わずか5日前(7月29日)にリリースされたアップデート「ビルド9398」もこの脆弱性の影響を受けるという点です。つまり、最新版に更新済みの環境であっても、再度アップデートが必要な状況です。

Adobeは現時点でこれらの脆弱性を悪用するエクスプロイトは確認していないとしていますが、CVSSスコア最高値10.0という深刻度と「Priority 1(最高優先度)」の評価から、早急な対応が求められます。

2. 脆弱性の詳細

今回対処された脆弱性は全7件で、すべてが「クリティカル(Critical)」に分類されています。

CVE番号脆弱性種別影響CVSSスコア
CVE-2026-48331サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)任意コード実行10.0
CVE-2026-48323テンプレートエンジンのインジェクション任意コード実行10.0
CVE-2026-48330SQLインジェクション任意コード実行10.0
CVE-2026-48326SQLインジェクション任意コード実行9.9
CVE-2026-48333不正な認可処理権限昇格9.8
CVE-2026-48317Evalインジェクション任意コード実行9.6
CVE-2026-48399セキュリティ設計原則違反セキュリティ機能バイパス7.5

特に危険度の高いCVE-2026-48331(SSRF)・CVE-2026-48323(テンプレートエンジン)・CVE-2026-48330(SQLi)はいずれも認証不要でリモートから悪用可能(CVSS AV:N/AC:L/PR:N)とされており、深刻なリスクをはらんでいます。

3. 影響を受けるバージョン

製品影響を受けるバージョン対象プラットフォーム
Adobe Campaign Classic v77.4.3 ビルド9398 以前Windows / Linux

Adobeがホストするクラウド環境(Adobe-hosted instances)はすでに修正済みのため、オンプレミス導入環境またはハイブリッド展開のオンプレミス側コンポーネントのみが対象です。

4. 対応方法

情シス担当者が確認すべきこと

  1. 自社での Adobe Campaign Classic 利用有無を確認する
    マーケティング部門やCRMシステムでAdobe Campaign Classicを利用していないか確認してください。
  2. 展開形式を確認する
    Adobe ホスト環境(クラウド)であれば対応不要です。オンプレミス・ハイブリッド展開の場合は即時対応が必要です。
  3. ビルド番号を確認する
    ACC v7をご利用の場合、現在のビルド番号が9399以上であるかを確認してください。
  4. アップデートを適用する
    修正版「ACC v7 7.4.3 ビルド9399」をリリースノートに従いアップデートしてください。
    ※7月29日に9398へ更新済みの環境も、再度9399への更新が必要です。

推奨優先度

本脆弱性はCVSS 10.0を含む深刻な脆弱性が含まれており、Adobeの優先度評価「Priority 1(最高優先度)」が付与されています。現時点でのエクスプロイト確認はないものの、認証不要でリモート悪用が可能な脆弱性であるため、速やかな(できれば72時間以内の)対応を推奨します。

5. まとめ

Adobe Campaign Classicに7件のクリティカル脆弱性(最高CVSS 10.0)が発覚し、緊急アップデート(ビルド9399)がリリースされました。特筆すべきは、7月29日に配布された最新修正版(ビルド9398)も本脆弱性の影響を受ける点です。オンプレミス・ハイブリッド展開を利用している情シス担当者は、ビルド番号を確認し、即時アップデートを実施してください。


出典

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